海外留学や海外旅行をする高校生に家族カードは発行できる?
海外留学や海外旅行に行く際に、高校生でもクレジットカードを持っているとなにかと安心です。結論から言うと、高校生で家族カードを発行できるかは「カード会社」と「状況」によります。
今回は、高校生でも家族カードを発行できるのは、発行するメリットや注意点が何かを見ていきましょう。
TOPIC
高校生は家族カード発行が原則「不可」ただし海外留学は例外も
高校生は、原則「家族カードを含めたクレジットカードは発行不可」です。ただし、カード会社によっては、高校生であっても「海外留学」や「海外への修学旅行」といった特別な事情がある場合は、発行されるケースも。
高校生の家族カード、海外旅行(修学旅行)での利用はOKのケースも
例えば、JCBやアメックスは海外に留学する高校生に対して、カードデスクに問い合わせて所定の申し込み用紙で申し込みをすればOKのようです。
一方で、dカードのように、どのような事情があっても高校生には発行不可というカード会社もあります。発行したい方は、まず目的のカード会社に問い合わせをしてみるといいでしょう。
家族カードを高校生に発行するメリット
家族カードを高校生から発行するメリットは、次の通りです。
高校生で家族カードを発行するメリット
- 海外旅行保険が無料で使える
- 現金をたくさん持たずに済む
- 空港での荷物宅配やラウンジサービスの利用
- 利用した金額や内容をチェックできる
- 紛失・盗難時は保険が適用される
1.海外旅行保険が無料で使える
家族カードは、一般的に本会員と同等の付帯保険が利用できます。例えば、ゴールドカード以上のカードであれば、年会費さえ支払えば、海外旅行や短期留学の間、「海外旅行傷害保険」が無料で付帯することも。
最高5,000万円〜1億円の死亡補償に、最高300万円前後の傷害・疾病治療費といった付帯保険があれば、渡航先によっては非常に助かりますよね。ただし、有効期間は90日間など定められていますので、長期の留学であれば、有料の保険への加入も必須です。
渡航先や期間にあわせて調整する必要はありますが、無料で付帯保険がつくのは嬉しいポイントです。海外留学の際には、ぜひカード保険のキャッシュレス決済といった機能を活用しましょう。
2.現金をたくさん持たずに済む
高校生とはいえ、海外留学や海外旅行に行く際は、ある程度まとまった金額が必要です。
特に、海外留学は長期間ということも多いため、全てお金を現金で準備するのは危険です。クレジットカードを持っていれば、渡航先でお金が必要なシーンには必要に応じてその都度利用できます。
家族カードを持つことで現金をたくさん持たずに済むのは、防犯上のメリットが大きいですね。
3.空港での荷物宅配やラウンジサービスの利用
こちらもゴールドカード以上の家族カードに限った話ですが、ハイステータスなクレジットカードの家族カードを発行すると、「手荷物宅配」を無料、もしくは優待価格で利用できたり、空港ラウンジサービスを無料で使えたりします。いずれも、海外に留学や旅行に行く際には、非常に役に立つ特典です。
出国前に、ちょっとした空き時間を有効活用できる「空港ラウンジサービス」は特におすすめ。無料でドリンクや雑誌などのサービスを受けながら、ゆったりとくつろげます。ゴールドカード以上の家族カードなら、海外留学や旅行に役立つサービスが盛りだくさんですので、特におすすめですね。
4.利用した金額や内容をチェックできる
高校生に家族カードを発行するとなると、使いすぎや何に使っているのかというところが気になると思います。家族カードなら、本会員が利用明細を全てチェックできますから、そういった悩みは解消されます。
いつ、どこで、何にいくら使ったかがわかりやすくなっていれば、離れた場所にいるお子さんの利用したお金も、家計簿に組み込みやすくなりますよね。使いすぎを防げる、かついくらどこで使ったかを管理できるので、親目線からは、「本会員が利用明細を一括チェックできる」のはメリットです。
5.紛失・盗難時は保険が適用される
万が一、家族カードを海外旅行や留学時に紛失、もしくは盗難されても、クレジットカードなら「紛失・盗難保険」が適用されます。海外は日本よりも治安が良くない場所が多く、金品をいつ盗難されてもおかしくはありません。
これが現金なら、一度なくしたものは2度とかえってこないでしょう。クレジットカードなら、盗まれてすぐに利用停止手続きをすれば不正利用の被害は未然に防げますし、万が一不正利用されても、場合によっては補償が効きます。よって、特に海外では非常に重宝します。
家族カードを高校生に発行する際の注意点
高校生に家族カードを発行する際の注意点は、以下の通りです。
高校生に家族カードを発行する際の注意点
- 使いすぎには注意が必要
- カード会社によっては発行できない
- 渡航先によっては上乗せ保険が必要
- 帰国後も有効期限までカード利用ができる
1.使いすぎには注意が必要
家族カードを高校生に発行するのは、まだお金を稼いだことがほぼない年齢ということもあり、ついついお金を使いすぎるのが心配だと思います。
実際に、高校生からいきなり家族カードを渡してしまうと、ついつい使いすぎてしまうというお子さんもいるようです。そうならないためにも、あらかじめクレジットカードを利用する際のルールや金額を決めておくといいでしょう。
いくら子供が無駄遣いをしても、支払いは親の責任です。きっちりと使い方を伝えておき、万が一守れなかったらどうなるかというところも話し合っておきましょう。
2.カード会社によっては発行できない
高校生でも海外留学や海外旅行といった特殊な事情があればカード発行ができる、という話はよく聞きます。ですが、実際には「カード会社によってはNG」なケースもあるのです。
dカードが際たる例で、いかなる理由があっても、このカード会社からは高校生にクレジットカードを発行するのは難しいとのこと。実際にコールセンターに確認しましたので、まず間違い無いでしょう。
そして、海外旅行でも海外留学でも、特殊な事情があって発行したい時には相談すればOKというのは「アメリカン・エキスプレス」です。JCBカードも海外留学といったシーンには対応してくれるようですが、やはり家族カードの発行柔軟度でアメックスを超える会社はなかなかないでしょう。
というわけで、高校生の家族カード問題で困った時は、アメックスがおすすめですね。
3.渡航先によっては上乗せ保険が必要
クレジットカードの付帯保険は、ついていると安心ではありますが、渡航先によっては物足りないことも。特に、北米といった「医療費が高額」になりやすい地域へ留学・旅行に行く場合は、上乗せで保険会社の有料保険に加入したり、カード保険を強化したりする必要があります。
渡航先によっては上乗せの保険が必要になる……ということは覚えておきましょう。
4.帰国後も有効期限までカード利用ができる
中には「帰国後は条件を満たさないので家族カードが使えなくなる」と記載してあるページもありますが、そんなことはありません。カード会社に直接問い合わせたところ、帰国後もクレジットカードは「有効期限まで」でしたら普通に使えるようです。そして、問題がなければ更新もされるということ。
もちろん、これもカード会社によって対応が異なる可能性は高いですが、中には「使えてしまう」会社もある、ということは知っておいてくださいね。
高校生の家族カード発行におすすめのクレジットカード
高校生の家族カード発行にオススメできるクレジットカードは「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」です。

年会費 (初年度) |
29,000円+税 | 年会費 (2年目) |
29,000円+税 |
---|---|---|---|
還元率 | 0.33%〜0.40% | 発行日数 | 約3週間 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードは、年会費こそやや高いものの、家族カードは1名まで無料。配偶者に家族カードを発行していない状況であれば、高校生の家族に発行するのも無料になります。
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さらに、海外旅行傷害保険は最高1億円、疾病・傷害治療費も300万円付帯しています。そのほか、空港ラウンジサービスはもちろん、手荷物無料宅配サービス、大型手荷物宅配優待特典、無料ポーターサービスなど、海外留学・旅行に役立つ特典が多数。
もちろん、高校生でも事情がある場合は家族カード発行が可能ですから、海外旅行や留学の際は、ぜひアメックスを検討してみてくださいね。
家族カードは高校生でも発行できる!ただしカード会社や条件に注意
家族カードは高校生であっても、発行が可能です。ただし、条件として「海外留学」や「海外旅行(修学旅行)」といった、どうしてもクレジットカードが必要な「事情」が必要。
とはいうものの、やはり原則は「18歳以上、高校生不可」です。
カード会社によっては、どんな事情があっても高校生へのクレジットカード発行を受け付けてくれないことがあります。発行元のカード会社が高校生でも家族カードOKかは、しっかり確認しておいてくださいね。
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