クレジットカードの審査では在籍確認される?確認されないのはどんな時?
クレジットカードの審査を受けるときには、自分の勤務先へと、実際に在籍しているかの「在籍確認」がされることがあります。
今回は、クレジットカードの在籍確認について、実際に必ずされるものなのか、されないとしたらどういったケースなのかを解説します。
カード審査の在籍確認について気になっている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
TOPIC
在籍確認は必ずされるわけではない!
在籍確認は必ずされるものだと考えている方もいるかもしれませんが、実際には「必ずされる」というものではありません。
例えば、一般的なゴールドカードなどの「審査が厳しめ」なタイプのカードは在籍確認されることも少なくありませんが、オリコカードザポイントやセゾンカードなどの「スピーディな審査」を売りにしているところは、勤務先への在籍確認がされないケースがあります。
とはいっても、「絶対に在籍確認されないカード会社」というものは存在しませんので、自分が申し込みをした際も確認の電話がかかってくるかもしれないということを頭に入れておきましょう。
どんなときに在籍確認がされるの?内容は?
在籍確認ではどんなことを質問されるかというと、名前や住所、生年月日など「申込者本人」であることを確認できるような内容になっていることが多いようです。変なことを質問されないだろうかと身構える必要はありません。
また、在籍確認は「されるとき」と「されないとき」があるとお話ししましたが、具体的には次のようなケースで在籍確認が行われることが多いようです。
- クレヒスによる信用力がまだ低い
- 以前クレヒスに登録された情報と異なる
- 審査がじっくりされる上級カード
1.クレヒスによる信用力がまだ低い
初めてクレジットカードを作る方や、今までクレジットやローンなどの信用取引を行なったことがあまりない方ですと、「クレヒス」が蓄積されておらず、信用力に欠けることがあります。
クレヒスとは、「信用情報」のことで、クレジットやローンなどの申し込みから借り入れ・返済など「信用取引」に関わる情報が個人信用情報機関に集められています。
クレジットカード審査の際は、この「クレヒス」が重視される傾向があり、どんなカードでも審査では必ずクレヒスのチェックが行われます。
クレヒスの内容があまり良くない場合は、「本当に勤務しているのか」、「貸したお金を返すあてはあるのか」ということを確認しなくてはいけませんので、「在籍確認」に繋がります。
2.以前クレヒスに登録された情報と異なる
2枚目のクレジットカードを作ろうとして申し込みをしたとき、以前作った1枚目のカードの時と勤務先が変わっていれば、「本当にこの会社にいるのか」という確認がクレヒスからできなくなります。
クレヒスには、以前申し込んだ際の申し込み情報の一部(勤務先など)が残されていますので、2枚目以降の申し込みでもはじめから勤務先が変わっていなければ「大丈夫だろう」と判断されて在籍確認を省くケースもありますが、異なる勤務先が書かれていればその限りではありません。
勤務先が変わった経験のある方は、それ以前には在籍確認をされていなくても、新たにされる可能性があると覚えておきましょう。
3.審査がじっくりされる上級カード
審査がじっくりと行われるゴールドカードなどに申し込みをすると、スピーディな審査を売りにしている一般カードよりも「在籍確認」がされる確率が高いと言えます。
というのは、ゴールドカードなどは一般的にステータス性が高く、利用限度額も大きめに設定されているため、きちんと申し込み者に収入があるということが証明できないと、カード発行が難しくなるからです。
実際に、JCBゴールドなどに申し込みをした知人は、今まで作ったカードでは在籍確認されなかったにも関わらず、はじめて職場への在籍確認があったという話も聞いています。ただし、同じカードでも在籍確認されなかったというケースもあるようです。
ゴールドカードなどのハイクラスのカードに申し込んだことのない方がいきなり申し込むと、何枚目であっても在籍確認されることもあるということですね。
在籍確認がされないケース3パターン
在籍確認されやすいケースを先にあげてみましたが、今度は「在籍確認がされにくい」ケースについて、解説します。
もちろん、条件に合っていたとしてもカード会社や申し込みカードの種類によっては在籍確認がされることもありますので、あくまで「一例」としてとらえてくださいね。
- クレヒスが良好で問題がない、勤務先情報が同じ
- スコアリング重視で審査が早いカード
- 申し込みが集中するシーズンで対応ができない
1.クレヒスが良好で問題がない、勤務先情報が同じ
クレヒスは審査をする上で重要で、クレヒスに登録された内容が良ければ在籍確認をしないこともあります。
それには、「クレヒスが良い」ということだけではなく、「以前別のカード申し込みをした時と勤務先が同じ」という条件があるとより確実です。
良いクレヒスというのは、コツコツとクレジットカードを利用し、延滞などもなくしっかりと返している方のクレヒスのことです。
逆に、延滞や金融事故(自己破産、長期延滞など)がクレヒス上に残っている場合は、在籍確認以前の問題で、審査に落とされてしまう可能性が高くなります。
はじめてのカードなら対策はできませんが、2枚目以降のカード審査のためにも、「こまめに使ってきちんと返す」ということを繰り返して「良いクレヒス」を築いておくと良いでしょう。
また、すでに同じカード会社の別カードを持っている場合などは、高い確率で在籍確認がされないと思われます。
2.スコアリング重視で審査が早いカード
スコアリングとは、申し込み情報をもとにした「点数付け」のことです。
スコアリング重視の審査はスピード感があり、機械的に点数をつけるため結果が早く出やすいという特徴があります。
例えば、公務員なら5点、普通のサラリーマンなら4点、自営業なら3点といったように、申し込み項目に点数をつけ、合計点数もしくはグループごとの点数をチェックして審査の可否を判断します。
スピーディに審査を行い、即日発行・翌日発行などをうたっているカードは、クレヒスなどに問題がなく信用できそうな場合は、「在籍確認」をしないこともあります。
在籍確認をしようと思うと、会社へ連絡しなくてはいけなくなり、スピーディな審査が難しくなるためだと考えられますが、それでも「絶対に在籍確認されない」というわけではなく、あくまで「そういった傾向がある」ということですのでその点を注意しておいてくださいね。
3.申し込みが集中するシーズンで対応ができない
申し込みが集中するシーズン、例えば新卒の社会人や学生がいっきに増える「春」などはクレジットカードの申し込み数もぐっと増え、審査も忙しくなります。
そういったシーズンでは、一人一人にかけられる審査時間が必然的に減ってしまい、在籍確認される確率も下がります。
普段は在籍確認しているような方でも、それほど問題がなさそうであれば在籍確認をせずに審査に通してしまうこともあるようです。
とはいっても、決して「審査が甘くなる」というわけではなく、あくまでも「最終確認」としての「在籍確認」がなくなる程度、という認識にとどめてくださいね。
もしも申し込み時期をコントロールしてできるだけ在籍確認されないようにしたい・・・というのであれば、春が狙い目です。
在籍確認がされるのは審査が進んでいる証拠!
在籍確認を憂鬱だと思っている方もいるようですが、在籍確認はクレヒスやスコアリングが終わり、「審査に通りそう」な状態のとき、最終確認の一つとして行われることが多いものです。
そのため、在籍確認=嫌なことと捉えるよりは、在籍確認=もうすぐカード審査に通るかもしれないというプラスの意識をもつと、憂鬱度は下がるでしょう。
また、営業職などであまり職場にとどまっていない場合は「電話に出られないかも」と心配になるかもしれませんが、他の方が電話に出たとしても、申し込みをした本人がその会社に在籍していることさえ確認できれば問題はないため、何度もかかってくるということもありません。
あくまで「確認」するだけですので、やましいことがなければ気にせずにおくのが一番です。
まとめ|クレジットカードの在籍確認は必ずされるものではない
クレジットカードの審査といえば在籍確認されるというイメージがありますが、スピーディな審査を売りにしているカードでは行われないケースもあります。
在籍確認をされない理由としては、「忙しい」や「クレヒスに十分信用がある」といったものもありますが、それでもステータス性重視のカードなど「審査に時間をかけるカード」では在籍確認される可能性があります。
勤め先を偽っているようなケースは問題外ですが、そうでなければ特別なことを聞かれることもありませんので、在籍確認をされても「もうすぐ審査がおわるのだな」という程度に捉えておくのが良いでしょう。
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